照葉樹林文化の遺産
照葉樹林文化の成立したのは西はヒマラヤ南面の中腹から、シナ南部、日本本州南半部にわたる地域で、そこは大部分が山岳地帯で、広大な大平野はほとんどないといってもよい地帯である。その地帯に生じた照葉樹林文化はきわめて山岳的な性格をもち、本来の形態は山棲の生活である。したがってその文化のもつ農耕文化複合も大平原のそれとは異なっている。
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そのようにこんにちもっとも交通困難であり、調査も不足している地帯に統一的な文化複合の存在を証するのは、この地域に発生した、またこの地域の特色である農耕文化複合の要素.の共通分布で、それは過去の文化遺産として把握され得るものがからである。茶と絹とウルシ、柑橘とシソ、それに酒などがその代表的文化遺産である。